2018年3月1日木曜日

シルクスクリーンで商品をつくろう月間④

こんにちは、アです。
2月のテーマは『シルクスクリーンで商品をつくろう』
せっかく売るならインパクトのあるものが良いですよね~

個人的に、最近シルクスクリーンで
4色重ねて写真の印刷するのにハマっております。
なので今回はそれを利用してみようと思います!
ハンカチタオルとミニトートで商品化を目指します。



まず、元となる写真はこちら

あーかわいいー♡

まずは、印刷する部分のみを切り取りましょう。


シルクスクリーンで写真の印刷をするのはとても難しそうですが、
フルカラーの写真もPhotoshopの機能を使えば、
写真をCMYKの4つに自動で分けてくれます。

これを1色ずつ似た色のインクにあてはめて刷ると疑似フルカラーが印刷できます。
詳しいやり方は、レトロ印刷の『印刷のタネ』を見ていただく方がわかりやすいと思います。
http://retroinsatsu-tane.blogspot.jp/2017/07/blog-post_51.html

この技を使えば、レトロ印刷の印刷注文とシルクスクリーンの
どちらでも擬似フルカラーの印刷をたのしめますよ~。





で、4色に分けた版がコチラ。

(左がわかりやすく色を付けたもの、右が実際に製版するデータです)


今回は大判(340×440mm)の版に4つの版を付けて製版します。
プチ大判、大判、超大判は製版前の版を枠に張ってから製版するので、
版の張り方による伸びが起きません。
そのため、キッチリ合わせて刷りたい時は特にオススメなのです!




これを順番に1色ずつ刷って、重ねていきます。
今回はY(イエロー系)→M(マゼンダ系)→C(シアン系)→K(黒)の順で重ねてみます。
どれがどの版かわかりにくいので、油性マジックで印かインクの名前を書いておくといいですよ。




【1色目】
イエローはSURIMACCAインクのイエローを使用




な、なにがなんだか…
とりあえず猫っぽい形のなにかは刷れました
(不安…)






【2色目】
イエローのインクが乾いたら、しっかり位置を合わせて次のインクを刷ります。
マゼンダはSURIMACCAインクのネオンピンクレッド
8:2ぐらいの割合で混ぜたものです。


お!一気に輪郭があらわれました~



【3色目】
つづいてはシアン。
今回はSURIMACCAインクのブルーを使用しています。
ブルー系なので、アクアやラムネでも仕上りの雰囲気が変わってたのしそう!




あれ??なんだか、ブルー濃い…
ひとつ手前がうまいこといってたので、急にまた不安になってきました。
もう少しブルーの色味を抑えたい時は、クリアのインクを混ぜると
少し透ける感じになりますよ。




【4色目】
最後はブラック
SURIMACCAインクのブラックは色が濃く、他のインクを隠してしまう恐れがあるので、
30%ぐらいクリアを混ぜたものを使ってます。



ブルーが濃すぎて不安でしたが、ブラックを刷ると
急に陰影がはっきりして完成がおとずれます!




バッグはなんだかそれぞれのインクが主張してノスタルジックに仕上がってます!




それぞれの版がズレズレになったやつ
これはこれでイラストっぽくて面白い。




これは鼻まわりだけマゼンダがちゃんと刷れてませんね。
別の種類の猫みたくなっちゃいました。


それぞれのインクが濃かったり薄かったりで1つずつ仕上りが違うのも面白いですね。
(たまにズレてるけど、それもあえてな感じがして良い!)



今回かかった費用は以下の通り
製版(大判) ¥2,200-
インク(4色) ¥2,592-
タオルハンカチ(5枚) ¥800-
ミニトート(2枚) ¥400-

全部で¥5,992-となりました


インクもたくさん残ってるし、版もまだまだ使えるので、
根気があればもっとたくさん刷れますね!


布製品に写真の印刷でぜひインパクトのある商品をつくってください~