2016年11月8日火曜日

素材の段差をなくす方法

レトロ印刷のシルクスクリーン印刷は、平らなフレームに版を貼って印刷をします。
ということは、刷られる素材も平らでなくてはいけません。
球体や円柱などへはもちろん難しいのですが…若干の凹凸すらも、印刷の邪魔をしてしまうんです。

たとえば、トートバッグに印刷をする場合。
マチのない平らなトートバッグならそのまま印刷できますが、マチのあるバッグはどうしてもボコボコしてしまいますよね。
持ち手を縫ってある部分も、なんかボコボコ。
そのまま版を乗せると、出っ張っている部分にだけ版が触れて、へこんでいる部分にはインクが付かなかったり、
無理矢理つけようとすると、インクが出すぎてしまったり。

そんなトラブルを解決する方法をご紹介します!





こんなランチバッグに印刷する場合。マチがありますね。

















生地が折りたたんであるので、さわるとボコッとします。

















持ち手部分もボコボコ。この出っ張りが印刷を邪魔します。

















そんなときは、こんな台紙を作ってみましょう!
ランチバッグにスポッと入るくらいの大きさの分厚い台紙です。厚みは1cmくらい。
厚紙を数枚重ねて、周りをテープで貼ってくっつけています。
ダンボールは刷ったときに、なみなみと筋が入ってしまうので、真っ平な固い板状がオススメです。
下部分はバッグの形に合わせて、角を切っておきましょう。

















レトロ印刷のワークスペースでは、さらに刷りやすいよう裏面に段差をつけています。

















ランチバッグはマチの部分だけ分厚くなっているので、そこだけ台紙を薄くしておくと段差が全くなくなります。

















台紙ができたら、ランチバッグに差し込んで使いましょう。

















ランチバッグは平らな状態だとマチがポケットのようになっているので、手前側のマチに台紙を差し込んでください。
これで、ランチバッグも真っ平!生地自体もピンと張られるので、しわも防げてとっても印刷がスムーズになります!

















台紙は持ち手の縫ってある部分よりも少し短めにしておくと、上の段差もなくなります。
台紙が持ち手のでっぱりよりも高くなればバッチリです。

これで段差もすべて解消~!
巾着のヒモ部分や、ポーチのファスナー部分も、同様に台紙を入れることでとってもスムーズに印刷することができますよ。
特にたくさん枚数を刷るときは、ちょっと面倒でも台紙作りがおすすめです!
レトロ印刷のワークスペースではいろんな素材にあわせて台紙をご用意しているので、ご自由に使っていただけますよー♪